【再鼎医薬】4-6月期は最終赤字、EPSは▲1.76ドル

2021年12月5日

上海市に本拠を置く再鼎医薬(Zai Lab;09688.HK)が2021年8月9日に公表した4-6月期(2021年12月期第2四半期)決算によると、1株あたり利益(EPS)はマイナス1.76ドルとなり、前年同期のマイナス1.08ドルから損失が拡大した。売上高は主力製品の伸長により3倍以上に増大したが、研究開発費の増加が響いた。

主力製品群の売上高は卵巣がん等に用いられるPARP阻害薬「ニラパリブ」が前年同期比3.1倍の2340万ドル、腫瘍電場治療に用いられる「Optune」が同2.7倍の950万ドル、消化管間質腫治療薬「QINLOCK」が400万ドル(前年同期はゼロ)だった。

>>中国医療医薬情報「Quan」による分析

営業体制構築のため人員を拡大中。研究部門の拡充を含めた人件費の増加に加え、導入関連費用などで赤字が拡大している。パイプラインの進展を見据え、最適な組織体制を組めるかが目先の注目点。

当社は腫瘍領域のほか、自己免疫疾患、感染症、中枢神経疾患領域にも力を入れる。パイプラインには、28製品(適応症)あり、そのうち、臨床後期に到達したものは13個、グロバール権利をもつ自社開発品(適応症)は11個、中国上市したのは3製品、米国で上市許可を得たのは5製品がある。

再鼎医薬

Posted by Hs