【翰森医薬】1-6月期EPSは前年同期比4.1%増の0.22元

2021年12月5日

中国江蘇省連雲港市に本拠を置く翰森製薬(Hansoh;03692.HK)が2021年8月26日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比4.1%増の0.22元となった。がん領域や中枢神経系の医療用医薬品事業が伸びた。

「革新的医薬品」事業の売上高構成比は前年同期の18.9%から28.5%に拡大。注力するがん領域の売上高は26億2500万元となった。「阿美楽(商品名Ameile:一般名メチル酸アメチニブ)」については、局所進行性または転移性のEGFR変異非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象としたフェーズ3試験で同社が設定していた主要評価項目をクリア、2021年6月に新薬販売承認申請を行い、国家突破性治療品種・優先審査品目の指定を受けた。

>>中国医療医薬情報「Quan」による分析

がん領域ではジェネリック薬から「革新的医薬品」へのシフトが進展しているものの、中枢神経系等ではいまだジェネリック薬の比率が高い。革新的医薬品メーカーへの脱皮を成し遂げることができるか、導入戦略も含め新薬パイプラインの動向に注視していきたい。

当社の主体は腫瘍領域と中枢神経領域の雄である豪森薬業であり、会長の鐘慧娟氏は中国製薬企業のリーディング・カンパニーである恒瑞医薬会長の孫飘揚氏の夫人でもある。

翰森医薬

Posted by Hs