【康哲薬業】美容医療会社を買収-韓国製ヒアルロン酸製剤の販売権取得
深圳市本拠の康哲薬業(CMS:00867.HK)は2021年12月8日、子会社を通じて、美容医療関連製品を手掛ける上海旭俐医療器械(上海市)を買収すると発表した。買収額は公表していない。
買収先の上海旭俐医療器械の主力製品は韓国製のヒアルロン酸製剤で、麻酔薬のリドカインを添加した高分子ヒアルロン酸注射充填剤。上海旭俐医療器械は中国本土における独占販売権を持ち、2020年4月の中国発売以降で累計15万個を販売したという。
米マーケティング会社フロスト&サリバンがまとめた市場推計によると、中国における医療用ヒアルロン酸の生産規模は2020年に57億7000万元。2016年から2020年までの成長率は24%に達したという。
中国医療医薬情報「Quan」による分析
康哲薬業の事業の柱の1つである「皮膚医美」事業の強化を狙った買収。9日の香港株式市場(通常取引)では同社株が一時8.7%高の12.94まで買われるなど概ね好感されたもようです。同社が掲げる「グローバル・メディカル・アメリカン製品」の事業プラットフォーム構築に向け、具体的な一手を打ったと捉えられ、中国本土における医療用ヒアルロン酸の普及・拡大や、「軽医療」のニーズ開拓などが期待できますね。