【康哲薬業】1-6月期EPSは前年同期比26%増の0.26元
中国深圳市本拠の康哲薬業(CMS;00867.HK)が2021年9月22日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比26%増の0.26元となった。医療用医薬品事業が循環器や消化器を中心に大きく伸びたほか、M&Aを活用したエステ・スキンケア事業への足掛かりも築けた。
疾患領域別の売上高は、循環器が前年同期比30%増の23億2110万人民元、消化器系が同26%増の14億5520万人民元、心血管系が同23%増の17億8900万人民元、眼科領域が同46%増の1億6600万人民元、スキンケアが同54%増の1億3160万人民元だった。
>>中国医療医薬情報「Quan」による分析
海外データを用いたブリッジング戦略が収穫期入り。今後は特にがん領域での治療薬の中国市場における上市が期待される。医療用美容、スキンケア、エステなど、いわゆる「皮膚医美」(カン・ジ・ビューティー)および「大健康」(カン・ジ・ヘルス)への取り組みが唯一無二の同社の社会的価値を高めていくのか、M&A戦略に一段と注目が集まろう。
康哲薬業はCSO企業(受託販売、販売代理店)として発展してきた。主に海外上市後の新薬を中国に導入し販売。近年、海外及び中国国内のバイオテックに投資し、開発中の新薬の上市後の販売権を得ることに注力している。また、最近、「皮膚医美」も手掛ける。中国では、「皮膚医美」企業に高いPEを与える傾向がある。