【康希諾生物】1-6月期は最終黒字に転換、EPSは3.79元

2021年12月5日

天津市本拠の康希諾生物(CanSino Bio;06185.HK,688185.SH)が2021年8月30日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は3.79元となり、前年同期のマイナス0.46元から黒字に転換した。新型コロナウイルス感染症向けのワクチンが貢献した。

同社のワクチン「Ad5-nCoV」は、2021年2月より、メキシコ、パキスタン、ハンガリー、チリ、アルゼンチン、エクアドル、キルギスなど多くの国で緊急時の使用が認められている。中国においても2021年6月に条件付きの販売承認を取得した。

一方、髄膜炎ワクチン「MCV2」については2021年6月に中国当局から新薬販売承認を取得。既に販売済みのものに加え、6種類のワクチンが臨床開発中としている。

>>中国医療医薬情報「Quan」による分析

新型コロナウイルス感染症向けでは鼻腔式スプレー式ワクチンが中国本土でフェーズ2実施中。新型コロナ関連ワクチンで先行したメリットを享受し続けることができるのか、他の領域に水平展開できるかどうかが今後の同社成長戦略の分岐点。

康希諾生物

Posted by Hs