【上海医薬】1-6月期EPSは前年同期比46%増の1.26元

2021年12月5日

上海市に本拠を置く上海医薬集団(Shanghai Pharma;601607.SH,02607.HK)が2021年8月31日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比46%増の1.26元となった。医薬品事業、医薬品卸事業ともに増収増益となった。

医薬品事業の売上高は前年同期比4.7%増の12億3100万元。全社ベースの売上高営業利益率は3.95%と前年同期から0.44ポイント低下した。営業経費の増加に加え、研究開発投資などが響いた。

>>中国医療医薬情報「Quan」による分析

「1001-B(開発コード:SPH3127)」について、潰瘍性大腸炎の適応で米食品医薬品局(FDA)より新薬臨床試験開始届(IND)の承認を取得、フェーズ2を開始したほか、「1001-A(開発コード:SPH3127)」についても、糖尿病性腎症の適応で中国当局からIND承認を取得、近くフェーズ2に入る予定。また、同社とロシアのBIOCAD社との合弁会社が導入・開発等を手掛けるPD-1抗体治療薬「BCD-100」について、中国当局からフェーズ3開始の許可を取得。近く患者登録を始める。多くの新薬パイプラインを抱える中、効率よく治験を進め、米国や中国で適宜承認を取得できるかが今後の焦点と言えそうだ。

近年の卸改革により、最大手卸会社の一角を占める上海医薬の収益が安定的に伸びる。

上海医薬

Posted by Hs