【中国生物製薬】1-6月期EPSは前年同期比6.8倍の45.15人民元
バイオ医薬品等を手掛ける中国生物製薬(Sino Biopharma;01177.HK)が2021年8月31日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比6.8倍の45.15人民元となった。整形外科領域や消化器系の医療用医薬品を中心に売上高が拡大、インターネットを利用した医薬品の販売・マーケティング拡充等でコストが抑制できたことも奏功した。
>>中国医療医薬情報「Quan」による分析
革新性と商業性の高い「新薬」(医療用医薬品)に照準を定めた開発パイプラインの最適化も一巡。1-6月期には、10品目の販売承認を得ている。急ピッチで「新薬メーカー」への脱皮も含めて環境整備が進んでいる。
同社が約15%の議決権を持つ北京科興中維生物技術有限公司の新型コロナウイルス不活化ワクチンは、50カ国以上で緊急承認あるいは条件付き販売の承認を得ており、世界保健機構(WHO)の緊急時使用リストにも収載されている。既に全世界10億回分以上の接種を終えたとしている。
同社は通常の製薬企業の発展と異なり、ホールディング・カンパニーの形で、多くの医薬関連企業を子会社にすることで成立した。傘下の主な企業は、抗ウィルス薬大手の正大天晴薬業集団股份有限公司、貼付剤大手の北京泰德製薬股份有限公司がある。