【華潤医薬】1-6月期EPSは前年同期比5.4%減の0.39香港ドル
香港に本社を置く華潤医薬(CR Pharm;03320.HK)が2021年8月25日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比5.4%減の0.39香港ドルとなった。医薬品流通事業の利益が減少したことが減益の主因としているものの、経営資源を傾ける医薬品製造事業は大きく伸びた。
医薬品製薬事業の売上高は前年同期比36%増の188億香港ドル。新型コロナウイルス感染症の流行が一巡したこともあり、抗腫瘍薬や漢方薬等の販売が回復した。研究開発投資は前年同期比22%増の7億5000万香港ドル。当局から6製品の新薬製造承認を取得し、15品種の製造が宣言された。
>>中国医療医薬情報「Quan」による分析
中国の医療医薬品業界でも随一のM&A展開をみせる華潤医薬。血液製剤を手掛ける博雅生物の議決権約29%を取得したほか、細胞免疫療法を手掛ける永泰生物の議決権約10%も取得。スピード良くグループを拡大している。領域やモダリティーの拡大を注視。
華潤医薬の親会社である華潤集団は中国最大の企業グループであり、傘下に不動産、ビール会社等を擁する。2000年ごろから、M&Aにより、医薬業界に参入。医薬品及び健康食品の研究開発から、製造、販売、物流、薬局までほぼフルーチェンをカバーする。