【石薬集団】1-6月期EPSは前年同期比32%増の25.62元

2021年12月5日

中国製薬大手の石薬集団(CSPC;01093.HK)が8月26 日に公表した1-6月期決算によると、1株あたり利益(EPS)は前年同期比32%増の25.62元となった。主力のビタミンCバルク製品が堅調に推移したほか、抗生物質群も伸びた。

研究開発費は同11%増の1613百万元。医薬品登録を待つ当局申請中の製品が29、臨床試験中の製品が40、生物学的製剤では等価性試験中の製品が5、同臨床試験の承認待ちの製品・適応拡大案件が11。技術プラットフォームの構築を図っているという。

>>中国医療医薬情報「Quan」による分析

主力の急性虚血性脳卒中治療薬「ブチルフタリド;Butylphthalide」の成長が持続している上、「 ドキソルビシン;Doxorubicin Hydrochloride Liposome Injection」など複数のがん治療薬が好調で、最終製品ビジネス(Finished Drug Busines)の利益率が改善し続けている点が好感できる。がん治療薬の分野でパイプラインの拡充が進んでいる点も今後の好材料。近年のM&A戦略でグループに迎え入れられた子会社群から計画通り新薬が創出できるかが最大の課題。

中国製薬企業の集積地の一つである石家庄にある石薬集団は、もともとAPIの生産を主業務としてきた会社であり、この20年間、外部から新薬を導入開発、そしてM&Aによって総合製薬大手の一角まで成長してきた。

 

石薬集団

Posted by Hs